こんばんはちいです。
今日は朝から下の子供(3歳♂)がヒューヒュー音を立てながら苦しそうにしていました。
最近咳をしてたので、咳喘息かな?と思いながら#7199に電話をし(神戸市では、輪番病院を教えてくれる電話番号があります)、少し遠方の小児科の救急受診させていただきました。
結果は、普通の喘息発作とのことです。風邪をひいたときに出やすい体質なのだそうです。今はゆっくり眠っていますが、本日は半休をいただいてしまいました。とにかく今はゆっくり寝れているようなのでよかったです。
さて、本日は尿酸と脳卒中の因果関係のお話です。
尿酸とは、ビールやするめなどに含まれるプリン体の最終産物です。増えすぎると痛風という足の親指の炎症を起こしてすごく痛いやつですね。
我々脳外科医は、基本的には高尿酸血症が脳卒中を引き起こすとは考えていません。脳卒中ガイドラインにも尿酸という項目はありません(不確かですが、2016年版には関係ないという記載があったような気がしますが、2021年版では全く記載がありませんでした)。
一方、論文レベルでは「尿酸が神経保護作用がある」といった報告があったり逆に「高尿酸血症が脳卒中をひき起こす」といった報告があったりと、議論はさまざまなようです。
一応2019に大規模な論文のレビュー(いくつもの論文データをさらにまとめたまとめ記事みたいな論文)がなされていて、一応脳卒中との因果関係はナシ!と結論づけられています。(Cureus. 2019 Oct; 11(10): e6007)
脳卒中と直接関係なくても、ビールの飲みすぎは脳卒中のリスクファクターにもなりますし第一痛風は相当痛い発作みたいですので、尿酸値が高い方は積極的に対策したほうがいいと思います。
では本日はこのあたりで!