こんばんは、ちいです。

最近急にさむくなりましたね、私は最近帰宅ランで家に帰っていますが今日は海岸沿いがとても寒かったです。この週末は脳卒中患者さんの救急搬送がとても増えました。

脳梗塞と脳出血の手術を1日中してましたので昼間の救急車を断らざるを得なかったのですが、数時間の間に4件ほど要請があったそうです。どうかみなさんが速やかに搬送されていますように。

本日は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のお話をさせていただきます。

睡眠時無呼吸症候群は脳卒中の発症リスクを2.24倍に高めるという研究結果があります(Circ Cardiovas Qual Outcomes 2012;5:720-728)

この睡眠時無呼吸症候群は、

  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(O-SAS)
  2. 中枢性睡眠時無呼吸症候群(C-SAS)

の2種類があります。

大部分は、1.の閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。閉塞性は空気の通り道が狭くなることで、無呼吸になる病気です。空気の通り道の中でも、喉の部分が狭くなることが多いです。

喉がせまくなることの要因としては

  1. 肥満
  2. 扁桃肥大
  3. アルコールを日常的に飲んでる方
  4. 上向きでの睡眠
  5. 下あごが小さい
  6. 高齢
  7. 鼻づまり

SASにおいては、CPAPというマスクを夜間につけることで治療しますが、脳卒中に関しては治療の有無が脳卒中の発症を予防できるわけではないようです。

したがって、睡眠時無呼吸症候群になる原因を治療しなければなりません。

5.や6.はどうしようもありませんが、1.→ダイエット 2.→摘出術 3.→深酒しない 4.横向きでねる 7,→耳鼻科で相談などの対応が可能です。なお、C-SASに関しては専門の施設への受診をおすすめします。

本人では気づかないことが多いので、もし指摘されるようなことがありましたら一度かかりつけで相談してみてくださいね。では!

投稿者

ちい

神戸某病院で脳卒中外科医をしている「ちい」です。 2児(5歳♂3歳♂)の父親で、趣味でランニングとフィットネスボクシングしています。 脳卒中の1次予防(病気にならない、再発させない)、2次予防(早期発見、適切な治療介入)を中心として一般の方に理解しやすいよう情報発信していきたいとおもいます(不定期・更新頻度はおそめです)。 趣味のダイエットに関する情報も発信していきます。

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