こんにちは、ちいです。今日は夜勤明けですのでこんな時間からブログを書いてます。
さて、本来なら今日は頭痛の2を書く予定だったのですが、本日経過説明した患者さまから気になる言葉をいただいたのでそれについてしらべてみました。
「先生、脳卒中予防にはたくさん睡眠とったほうがいいんですよね?」
私はこの質問に関する回答を持ち合わせていませんでした。本当に、患者さまからいただく言葉というのは自分がいかに一部の知識しか持ち合わせてないのだと実感させていただけます。
…ということで、少し調べてみました。
J Epidemiol. 2016;26(3):123-30.
↑ここにしっかり調べてくれている論文がありました、しかも日本で行われた研究です。
結果を簡単にお伝えすると
・9時間以上の睡眠→7時間に比べて全脳卒中および出血性脳卒中が増加
・6時間未満の睡眠→7時間に比べて全脳卒中の減少(する傾向になる)
一般に一番健康な睡眠は7時間程度といわれていますが、脳卒中に限れば6時間未満のほうが発症がすくない(傾向にある)ようです。
さきほどから(傾向がある)という言葉を使用しています。これは統計学的に言い切っていいとされる有意差(p値)を満たしてないだけで、ほぼほぼ言い切れるくらいの差があります。
これは私自身も意外でした。きっと7時間が一番健康という結果がでるものと思っていましたので。
おそらく6時間未満といっても毎日3時間しか寝ないというのは、その他疾患の予防上もすすめられませんので、基本的には6-7時間睡眠が良いという結論なのだと思いますが。
もう少し私自身もこの突結果を突き詰めて次回お話できればと思います。今回は、睡眠時間と脳卒中の関連についてお話させてもらいました、ではまた次回!