こんばんは、ちいです。どうでもいいことなんですが、わたしの「ちい」という名前ですが 長男(現在5歳♂)が2歳くらいの時、ある日突然わたしめがけて「ちい!」と呼びだしたのが由来です。
本日は飲み合わせの悪い薬とは?というテーマです。
よく患者さまから「この薬のんでいるのだけれど、今回出してくれる薬は飲み合わせ大丈夫?」と聞かれることがあります。
今回は、脳神経外科領域のお薬に関しての飲み合わせの悪さの紹介と、そもそも飲み合わせとは?についてお話します。
飲み合わせとは?どういうことが起こる?
薬の飲み合わせによっておこることは多彩ですが大体以下に集約させるかと思います。
- 飲んでる薬の効果が減弱する
- 飲んでる薬の効果が増強する
- 飲んでいる薬の効果が相殺される
- 混ぜるな危険!
飲んでる薬の効果が減弱する
このタイプのお薬が一番多いのかなと思います。脳外科領域では
- ワーファリン+納豆、クロレラなどのビタミンKを含んだ食品
- バルプロ酸(デパケン™代表される抗痙攣薬)+ある種の抗生物質
などが有名かと思います。
飲んでる薬の効果が増強する
このタイプのお薬としては
- アムロジピン(降圧薬)+グレープフルーツ
- 睡眠導入薬+アルコール
などが、脳外科領域では有名です。
飲んでいる薬の効果が相殺される
これは、真逆の作用をもつお薬を同時に併用している場合に起こります。何か所からもお薬が出ている場合に気づかれないことが多いです。
- 緩下剤+便秘薬
- 便秘薬(乳酸菌)+抗生物質(菌を殺すお薬)
- βブロッカー(脈をゆっくりにする)+シロスタゾール(副作用で脈が速くなることがある)
などがあげられるかと思います。βブロッカーとシロスタゾールに関しては、効果を相殺するためにわざと併用することもあります(シロスタゾールの副作用を消すためにβブロッカーを使用するなど)
混ぜるな危険
飲み合わせというと、一般的には「この2つの薬を一緒に飲むと大変なことがおこります…」みたいなイメージを抱くかもしれません。毒素や塩酸が発生するなど…。
いろいろ考えてみましたが、上記に該当するような危険な薬の組み合わせは思いつきませんでした。こういうの言われたよ!とかありましたら是非教えてください。
おわりに
まったく他剤と干渉しないお薬はないといっても過言ではありませんが、その多くは臨床上問題にならない程度です。
組み合わせの説明などは、処方時に薬剤師さんがしてくれますので心配な方はしっかりお話をするようにしましょう。ご自身が飲んでいる薬の飲み合わせが気になる方は、ネットで検索すればすべての情報がでてきますので、そちらもご参照ください。それでは本日はこのあたりで。