こんばんは、ちいです。今日は「脳梗塞」について少し掘り下げてお話します。

脳梗塞は基本的に3種類+その他の分類することができます。

ラクナ梗塞

ラクナとはラテン語で「小さい」という意味です。脳の深い部分、MRI検査で「脳の中心に近い部分」にできた梗塞です。
日本人に多い脳梗塞で、一般的に高血圧が原因で「穿通枝」という細い血管が詰まってしまう病態です。

アテローム性脳梗塞

アテロームとは、一般には「プラーク」という言葉のほうがしっくりくるかもしれません。
ラクナ梗塞よりも太い血管、「主幹動脈」という血管の壁にコレステロールなどのゴミが蓄積して血管狭窄をきたします。「内頚動脈狭窄症」などが、代表例ですが場合によっては再発予防のため治療が必要になります。

心原性脳塞栓症

こちらに関しては以前 心原性脳塞栓について1 心原性脳塞栓症について2でお話しました。
「心房細動」という不整脈が原因で起こる重傷になりうるもっとも危険な脳梗塞です。詳細は上記を参照してくださいね。

その他

その他の原因で起こる脳梗塞です。奇異性脳塞栓症(卵円孔開存などの心臓の病気が原因で起こる脳梗塞)や血管炎、ピルなどの薬剤が引き起こす脳梗塞などがこれにあたります。

具体的な病態についてはまたかきますが、今日は「脳梗塞は3+その他」に分類されることをおぼえてくださいね。では本日はこのあたりで!みなさん寒いのであったかくして寝てくださいね。

投稿者

ちい

神戸某病院で脳卒中外科医をしている「ちい」です。 2児(5歳♂3歳♂)の父親で、趣味でランニングとフィットネスボクシングしています。 脳卒中の1次予防(病気にならない、再発させない)、2次予防(早期発見、適切な治療介入)を中心として一般の方に理解しやすいよう情報発信していきたいとおもいます(不定期・更新頻度はおそめです)。 趣味のダイエットに関する情報も発信していきます。

4件のコメント

  1. はじめまして。声楽家、オペラ歌手をしております長谷川と申します、フォローありがとうございます。
    昨年の夏、仕事先の名古屋で倒れ、左半身麻痺となりました。出血性脳梗塞というものでした。
    ドクターからは「」精査したけれど、脆くなっている血管もなく、どうみゃくりゅうはあったけれど、小さく、問題ないものだった。どこにも悪いところがなかったのに出血した極めて稀な例と言われました。血圧も低いです。ただひとつ。考えられるのはピルを10年スパンで飲んでいました。なのでピルが血栓を作ったのではないかと思うといわれました。ピルで血栓できるなんて、1万人に1人ぐらいだから大丈夫だよと婦人科の先生に言われて飲んでいたのですが、「その1万人に1人にあたったんだよ」と。1年間の入院生活を経て退院していまはリハビリに通っています。
    切断された神経回路はもう回復しないのはわかっているのですが、リハビリで少しでも、1ミリでも良くなればと思い、また声楽家なので舞台復帰をめざしています。

    ツイッターやblogなど、興味深く拝見させて頂いております。

    どうぞよろしくお願いいたします

    長谷川忍
    1. コメントありがとうございました。
      出血性梗塞とはお気の毒でしたね。再発の予防と少しでもリハビリで麻痺が改善するよう祈っています。
      ピルをお飲みとのことでしたが、脳静脈洞血栓症→出血性梗塞などの可能性はありませんでしたでしょうか?ピルで血栓症は、比較的我々の科では多くお見受けいたします。
      「このような情報が知りたい」などありましたら、ぜひなんなりとおっしゃってください。私が知らないことは、論文検索してでもお調べします。
      これからもよろしくお願いします。

      ちい
  2. […] 脳梗塞に関しては、以前お話させてもらった分類ごとに経過観察の頻度が異なると考えてもらったほうがいいかと思います。まず、 […]

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