こんばんは、ちいです。だいぶ朝夕が涼しくなってきましたね。冬は脳卒中の好発時期ですので、皆さんこれからの季節は注意しましょう。

さて、本日は心原生脳塞栓症についてです。

脳梗塞は基本的に3つのタイプに分けることができます。1.ラクナ梗塞(高血圧などで細い血管がつまってしまう)、2.アテローム性脳梗塞(脳や首の血管にプラークとよばれるゴミがたまることによって起こる)、そしてこの3.心原性脳塞栓症です。

心原生脳塞栓症とは、平たく言えば心臓に不整脈があって、それによって形成された「血栓」があたまにとんでいって脳の血管に詰まるということです。ですので、基本的には心臓の治療が必要になります。

このタイプの脳梗塞は、3つのタイプの中でも最も重症度が高く、場合によっては命にかかわることがあります。

特に70歳以上の方で検診などで不整脈を指摘された方や、心臓に持病があるが特にお薬を内服されていない方などは、循環器内科での予防薬投与の必要がある場合がありますので一度受診をお勧めします(心原生脳塞栓症を発症すれば脳外科通院なのですが、発症前は循環器でお薬を出してもらうことになります)。

具体的にどのようなお薬をだすのかは次回また書きますね。では。

投稿者

ちい

神戸某病院で脳卒中外科医をしている「ちい」です。 2児(5歳♂3歳♂)の父親で、趣味でランニングとフィットネスボクシングしています。 脳卒中の1次予防(病気にならない、再発させない)、2次予防(早期発見、適切な治療介入)を中心として一般の方に理解しやすいよう情報発信していきたいとおもいます(不定期・更新頻度はおそめです)。 趣味のダイエットに関する情報も発信していきます。

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