こんばんは、ちいです。今日は脳心血管病に罹患した方がどのような職業についていたかを研究した論文を紹介します。
Scientific reports. 2021 12 14;11(1);23983. doi: 10.1038/s41598-021-03410-9.
脳梗塞にかかりやすい職業・かかりにくい職業
男性では医師・歯科医・獣医・薬剤師、著述家・記者・編集者、自動車運転者、漁師、販売員、機械工、エンジニア、宅配員などが浮かび上がり、女性では建設機械運転従事者などのリスクが高かったようです。なお、男性の管理的公務員と林業従事者は、オッズ比が有意に低かったとのことでした。
上記のようにCare Netという医療系サイトで紹介されていました。
元になっている論文を見てみましたが、私見では男性に関しては、飛びぬけて脳梗塞になりやすい職業はないというのが答えかと思います。
しかし、脳梗塞になりにくい職業というのはあって、福祉関係や芸術家、特殊領域のエンジニアなどの職業が脳梗塞になりにくいうようです。
対して女性は、機械工や機械の運転手?、エンジニアなどでとびぬけて脳梗塞になりやすく、事務や福祉関係(看護師ふくむ)などは特に平均と比べて差はなかったようです。
簡潔にまとめてみると
男性の脳梗塞
職業人口の少ない職種では脳梗塞の発生リスクは低い。
女性の脳梗塞
職業人口の少ない職種では脳梗塞の発生リスクは高い。
上記のように集約されるのかと思います。
仕事のシフト制への移行は脳卒中のリスクを減らすことができるのか?
論文の中では、上記についても考察しています。
答えは「NO」です。仕事をシフト制にしても脳血管障害の発生リスクを抑えることができないようです。働き方改革も、血管障害の減少を目的にしているわけではないにせよ病気になりにくい方法へと変わっていけばいいですね。
ほかに脳出血やくも膜下出血についても考察しているようですが、また機会があれば考察してみますね。
本日はこのあたりで!