こんばんは、ちいです。

本日は飲酒のお話をしようと思います。

喫煙は、脳卒中と関連があるけど、飲酒は大丈夫!!

という印象はありますでしょうか?

外来でも、「いつから飲んでもいい?」とよく患者さまに聞かれることがあります。

答えから簡単に言いますね。

脳出血・くも膜下出血のリスクは飲めば飲むほどあがる

脳梗塞のリスクは、少量から中等度なら大丈夫

ということです。

脳出血・くも膜下出血の発症は飲酒量に比例して多くなっていきます。

一方、脳梗塞においては、少量から中等量ではむしろ飲んでない人より少ない傾向があり、大量飲酒ではリスクが高くなります。

ここでいう中等量とは、エタノール量で24g以下、大量というのは48g以上を指します。

エタノール量の計算はこちら

ビール1本(ロング缶500ml)でエタノール量20g

日本酒1合でエタノール量22g

となり、このあたりが1日摂取量のギリギリくらいです。

なお、健康維持のためには週に1度は休肝日を設けるよう指導させていただいてます。

脳梗塞の患者さまにおいては、状態が落ち着いていれば上記くらいは許容できると思います。脳出血やくも膜下出血の予防のためには、飲酒は勧めることができません。

脳卒中予防という意味では、正しく知って飲酒を楽しんでくださいね。では!

投稿者

ちい

神戸某病院で脳卒中外科医をしている「ちい」です。 2児(5歳♂3歳♂)の父親で、趣味でランニングとフィットネスボクシングしています。 脳卒中の1次予防(病気にならない、再発させない)、2次予防(早期発見、適切な治療介入)を中心として一般の方に理解しやすいよう情報発信していきたいとおもいます(不定期・更新頻度はおそめです)。 趣味のダイエットに関する情報も発信していきます。

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